Canon ImageFORMULA DR-150

ずっと気になっていたこの一台。Amazonで、\24,219(価格.comへのリンク)と値段的にも手頃だったので購入してみました。

箱は小柄で味気ないのですが、コストや捨てる手間を考えると、むしろ、こっちの方が好感が持てます。

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外観は、黒のテカテカで格好良いのですが、一方で、指紋は付くし、ホコリも目立つ。まぁ、好みは人によって分かれるところです。まぁ、この大きさなら、家の中での持ち運びには全く困りませんし、外に持ち出すのも、大変ではないでしょう(幅x高さx奥行き:280x40x95mm、質量:1.0kg)。

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で、フタを開けると電源が入るわけですが、ふたを開けて、羽を広げるとこういう感じになります。

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ちなみに、裏側は、こんな感じです。

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USBケーブル一本でPCに繋がります。上記のAuto StartというスイッチをONにしておくと、PCからは、マスストレージデバイスとして認識されます。

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Windowsならば、autorunを有効にしておけば、imageFORMULA CaptureOnTouch Liteというソフトが自動起動します。自動的に起動しなかったら、自分で起動しましょう。

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このソフトは、スキャンする機能しか付いてません。OCR機能が必要ならば、別途インストールが必要な、imageFORMULA CaptureOnTouchの方を利用することになります。スキャンの形式としては、PDF, BMP, TIFF, JPEGと一通り付いており、圧縮率(画質)や読み取り解像度などをいろいろいじれますが、まぁ、普通の人は、PDFで初期設定のままで良いんじゃないですかね。

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で、もちろん、玄人向けというか、他のアプリが使いたい人向けに、TWAIN/ISISのドライバは付いています。しかしながら、64-bitのTWAINには対応していないようです。残念ですが、スキャンするときには、32-bitのアプリを使ってねということです。

敢えて過酷なスキャンテスト

僕は、仕事柄、何でもかんでも裁断してスキャンしてきたので、裁断プロフェッショナルではあるんですが、家にはさすがに裁断機はありません。なので、手元にあった、COURRiER JAPONを手で裁断し、そのまま縁を加工せずにスキャンするという過酷なテストを断行してみます。

見て分かるとおり、ジャムったり、重なったページが一緒にフィードされてしまったりしても仕方がないような状態の悪い紙です。

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これを、28枚(表紙から、P56まで)をそのままセットして、スキャンしてみました。

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結論から言うと、何の問題もありませんでした。3分弱ですべてのページを正常に取り込めました。確かに、歪み補正(deskew)の効きがいまいちなページもありますが、読むのに支障のあるページは皆無。

ちなみに、サイズは、56ページ、200dpi、標準画質PDFで、30.8MB。全ページ(132ページ)をスキャンしても、73MB程度に収まるようです。

結論

今回は、TWAIN/ISISのドライバの出来とか、電源をつないだときのフルスピードでのスキャンとかは一切評価していませんが、このスキャンテストだけでも、個人的には十分に満足のいく品質だと思います。
ポイントは、本体だけを持ち歩けば(まぁ、あとmini USBケーブル)、ほかに何も用意しなくてもこれだけのパフォーマンスでスキャンできるという事実だと思います。機械としての精度も非常に高く(MADE IN JAPANって書いてあります)、動きに不安を感じることがありません。

一言で言えば、これだけ出来がよいと、もう、ScanSnapはいらないなぁと思ってしまう。

あとは、これと一緒に持ち運べるぐらいのサイズのプチ裁断機(強靱なハサミ?)があれば最強かもしれません。

おまけ

スキャンしている過程を撮影してみました。USB一本でもこんな感じでスキャンできますっていう感じです。多少ピントが変になるのは許してくださいな。縁が未加工なのにもかかわらず、ちゃんと堅実にスキャンしてくれているのが分かるんじゃないかと思います。