ブラウザにおけるカラーマネジメント

「Firefox3の知られざる高性能な色管理機能を有効にする方法」


によると、ついにFirefoxでもカラーマネジメント機能が搭載されたらしい。当然、デフォルトではOFFみたいなんですけど。
カラープロファイルがらみのテストなら、

Is your system ICC Version 4 ready?

がわかりやすい。ここで話題になっているFirefox 3ならば、次のように表示される。

f:id:espresso3389:20080623233524j:image

Safari 3 (今回はWindows版)では、

f:id:espresso3389:20080623233525j:image

これだけだと、結局、何がすごいのかわからないので、次に示すのは、IE7

f:id:espresso3389:20080623233526j:image

IE7は、カラープロファイルを正しく処理できていないらしいのがわかる。VistaってscRGBが使えるようになって、厳格なカラーマネジメント環境が提供されたはずなのに、このざま。ちょっとだけ調べてみると、

KB942171: The content color does not appear as expected when you view a Web page that uses an ICM profile for the ICMFilter filter in Internet Explorer 7

なんていういいわけがましいKBが見つかるが、これは、SP1以前の話らしい。だとすると、現状の問題は、別か。

いずれにしても、本当のところ、実は、カラープロファイル対応なんて必要はない。なぜならば、まともなギャラリーならば、むしろ画像は、sRGBで提供されてしかるべきだからだ。確かに、sRGBだと色域が狭くて俺の望んだ色じゃないという人がいるかもしれないけど、逆に言えば、普通の人のディスプレイはただでさえ安物で対して色が出ない上に、そもそも、キャリブレーションされていないので、コンテンツ提供者の望んだ色なんて出るわけがない。であれば、最低限の再現性を保証するsRGBにすがるほうが正しい。Webに色の再現性なんてものを求めることに無理がある。

というわけで、現実的な路線に限って言えば、IE7のそもそも実装していない(?)とか、Firefox 3のデフォルトでは動いていないというのは特に問題はない。むしろ、Safari 3はMac的なデザイナーのためのOSですよ的なポイントを押さえるためにデフォルトでONになっていると思う方が正しいだろう。そのわりには、iMacのディスプレイがチープなのがお粗末なところではあるけど。