HTC J Butterfly (HTL21) 蝶イイネ!

HTC J Butterflyに一目惚れというか、噂だけで惚れてしまい、渋谷のビックカメラで予約したのですが、初日の予約枠から漏れてしまい、渋谷を彷徨ったあげく、発売当日の10時に渋谷のauショップに並んできました。先客が4人もいたことには驚きですが。

液晶が綺麗

日本の液晶の品質はやっぱり素晴らしい。韓国・台湾には安さでは到底かないませんが、やはり、それなりの技術的な優位性は有るようです。いつ追い抜かれるのかは分かりませんけど・・・。

で、手元にあったiPod touch 5G(2012年9月発表)(これも日本製液晶だと思う)と比較してみました。

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Retina仕様のiPod touchの液晶と比べても圧倒的な美しさです。
Retinaでは、肉眼ではピクセルが見えないという表現をされることが多いですが、HTC J Butterflyのそれは、液晶であることに気づかない(あるいは、液晶であることが信じられない)といったレベルです。中に高品質印刷された紙が入ってるんだよねと言われると信じてしまうレベル。

ピクセルが見えないとは言っても、iPod Touchでは、HTC J Butterflyに比べてみると、なまっている感じの画像であることが分かってしまいます。画像処理をしている人の言葉で言えば、ローパスフィルターを掛けられた画像を見ている様とでも言うんでしょうか。

液晶の美しさを確認するために、印刷物との比較。

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オリジナルサイズ

どこまで伝わるかは分からないですが、オフセットの網点が見えるのに、液晶のピクセルは見えない。解像度(表現としては解像感の方が良いかも)はHTC J Butterflyの方が高いわけです。

HTC J Butterflyは5インチのsuper LCD 3で、1920x1080(Full HD)の解像度を誇るわけですが、27インチで2560x1440のDELL U2713HMスクリーンショットを表示したものと比較してみると、こんな事になります。

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27インチ液晶がデカいというか、HTC J BUtterflyの解像度が小さすぎるのか。

大きさ

HTC J Butterflyは5インチの液晶を搭載しているので、当然、それなりに大きいのですが、手に持つとその薄さにもびっくりします。iPod touchと比較してみると、

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と、当然、iPod touchからするとずいぶんと分厚いのですが、それでも、この薄さは驚異的です。

スペック

スペックはスペック表を見ればある程度は分かるのですが、ここには一切の妥協はありません。Quad-Coreでメモリ2GBなんて、かなり最近のPCと比較しても決して見劣りするようなスペックではありません。

バッテリー持ち

唯一、問題があるとすれば、バッテリー。2020mAhと容量は決して少なくないのですが、液晶の大きさやCPUのスペックからすると、少ないと感じても仕方ないかも知れません。

実際、触りまくると電池はみるみるうちに減っていく。下の奴は、結構どころか、かなり触りまくっていますけど、12時間30分ぐらいで、90%が消費されている感じです。

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Xperia acro HDでは1.5倍ぐらいはバッテリー持ちが良かった感じがします。

そして、バッテリー消費の内訳:

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液晶とかの内訳が分からないですが、どうなんでしょうね。判断尽きません。

でも、逆に、何も作業せずにおいておけば、省電力モードなんかにしなくても、バッテリーはほとんど消費しません。1時間に1%とかその程度でしょうか。

案外、買ったばかりで楽しくて使い倒しているのがバッテリー消費が多めに感じる理由だったりするかも知れません。

まぁ、普通に使っていれば、1日持たないと言うことはないですし、1日のどこかで充電できる環境を用意できるというのであれば、全く問題ないと思います。

USBからの充電には電力供給に注意

一方で、注意が必要なのは、その辺のPCに接続しても、充電できない可能性が有るということです。電力供給が足らないノートPCでは、本体側がおかしくなるかも知れません。

推奨充電器は、auの共通ACアダプタ04(0401PWA)というものですが、これは、なんと、DC5.0V 1.8Aという、かなり強力なものです。これに匹敵するアダプタは僕が知っているものでは、Nexus 7に付属のACアダプタ(DC5.0V 2.0A)とか、iBUFFALOのBSIPA08BKぐらいです。

PCから充電したいなら、エレコムの16ポートハブ、U2H-Z16SBKとかを利用するしかないでしょう。と言うか、僕はこれを使っています。iPod touchiPad mini、Nexus 7、Galaxy Note、HTC J Butterflyを同時に充電してもビクともしません。スマホ充電スペースには凄く良いハブです。

USB端子のカバー

現状では、充電のためのクレードルが提供されていません。従って、充電の度に、USB端子のカバーを開け閉めすることになると思うんですが、このカバーが華奢かもしれません。十分注意しながら開け閉めする必要があると思います。

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ギャラリー

赤の色がJPEGでは表現しづらいため、大手サイトでの色は結構アバウトだと思った方が良いです。特にサムネイルにしちゃうと色がにじんでしまって、本来のニュアンスが出てません。さらに、コールドモックの色も本来の色とは異なる感じです。
実機を見て色を確認した方が良いでしょう。実機の赤は凄く美しいです。

自分で撮った画像は意外と実機の色を素直に反映していると思うのでここにアップしておきますが、あくまでも参考程度だと思ってください。

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総評

これは買いでしょう。何より、「一目惚れする美しさ」は嘘じゃ有りません。
HTC製、台湾製というところに、日本人としては残念感を感じる人もいるかも知れませんが、この液晶は正真正銘の日本製です。

日本の液晶ディスプレイメーカーを潰さないためにも、液晶品質だけでも褒めちぎっておきましょうじゃなくて、この液晶は本当に凄いですよ。

コールドモックに入ってた紙の方が解像感が低いという驚くべき事態が起きています。笑っちゃいます。

で、僕は、液晶保護シートもケースも付けませんよ。この美しさ、軽さが犠牲になりますから。一度、触っちゃうと、少なくとも男性なら、その虜になるんじゃないですかね。