eSATAで外部ストレージ
最近は、ThinkPad T60 + VAIO TZで作業のほとんどを行うぐらいノートPCだけの生活を行っていますが、キーボードやディスプレイを外付けにしてしまうと、正直、何の不満もない状態です。しかしながら、HDDの遅さはVMwareなどを利用する場合にはちょっと問題となることも多いです。
ということで、ExpressCardのeSATAアダプタで、外付けHDDを接続して、そっちにデータを逃がしてみようと思い立ち、いろいろと買ってきました。買ったのは次の物。
- 玄人指向 SATA2E2-EC34
- 玄人指向 玄蔵 Duo GW3.5MX2-SUE/CB
- HITACHI HDT725050VLA360 3.5インチHDD SATA 500GB (2台)
RAID1(ミラー)にするほど金持ちでもないので、もしもの故障には他の方法で対処することにして、RAID0(ストライピング)に挑戦。JBOD構成(スパニング)にもできるらしいけど、正直、個人向けストレージで、JBOD構成とストライピング構成のリスクがどう違うのかよく分かりません。ストライピングの方が確実に速そうだし。
ストライピングだと考えられるリスク要因としては、普通に書き込んでも必ず両方のHDDに均等に負荷がかかるので、それがどう影響があるかというのは疑問。スパニングに比べれば書き込み/読み込み量は確実に減るけど。
で、ベンチマークを取りました。比較対象は、ThinkPad T60に内蔵している2.5インチHDD(160GB)と、VAIO TZの1.8インチHDD(100GB)
- ThinkPad T60 内蔵ディスク(HITACHI HTS541616J9S)
Transfer Rate Minimum : 2.9 MB/sec Transfer Rate Maximum : 48.7 MB/sec Transfer Rate Average : 32.1 MB/sec Access Time : 17.6 ms Burst Rate : 65.5 MB/sec CPU Usage : 7.4%
Transfer Rate Minimum : 1.8 MB/sec Transfer Rate Maximum : 28.8 MB/sec Transfer Rate Average : 22.0 MB/sec Access Time : 22.6 ms Burst Rate : 47.0 MB/sec CPU Usage : 11.4%
- eSATA接続 RAID0 (ストライピング)
Transfer Rate Minimum : 76.0 MB/sec Transfer Rate Maximum : 90.4 MB/sec Transfer Rate Average : 84.9 MB/sec Access Time : 13.8 ms Burst Rate : 74.9 MB/sec CPU Usage : 10.2%
やっぱり、eSATAって手軽な割には非常に良いインターフェイスだ。というか、ExpressCardって規格がすごいのか、割と高機能なインターフェイスがかなり安く買えるのはうれしい。SATA2E2-EC34なんて、\4,000程度だし。
外付けHDDって、黎明期には、SCSIしか無くて、インターフェイスカードだけで、数万円なんて珍しくなかったし、相性も激しかったし、何よりケーブルが太すぎて取り回しも面倒だった。それが、USBの出現とともにHDDの接続なんて、USB接続が当然でしょという空気になり、USB2.0の普及でこの流れはもはや疑う余地が無くなった・・・と思っていたんだけど、eSATAの導入の敷居の低さとパフォーマンスはUSB2.0を凌駕する可能性がある。何せ、ExpressCardスロットさえあれば、何も犠牲にすることなく、外付けHDDが接続できる。それもかなり簡単。まだ、大手メーカー(バッファローとか、I/Oデータ)から安価な対応製品がほとんど出ていないのが普及が進まない理由だろうけど、新しいノートPCなら比較的普通に付いていることを考えれば、この辺のメーカーが安価な製品を出してくるのも時間の問題だと思う。しかし、mac miniには繋がらないのだけれども・・・。
こうやって比べると1.8インチHDDの遅さが際だつ・・・。まぁ、そんなVAIO TZにも繋がってしまうeSATAってすばらしい!