AeroじゃないWindows Vistaに意義はあるか

今日というか、昨日は、RSSリーダーなんぞで有名な某G社におじゃまして、C++についてわめいたあげく、タダ飯(餃子)を食べてきました。
で、そこで、なぜか力説してしまったこと。「AeroじゃないVistaにも意義がある。」

つーか、私の見解というわけでも何でもなく、Windows Vistaの真価は、モビリティにあるわけです。とりあえず、ウラをとるほどちゃんと調べるのは面倒なので、そういうことはしませんが、Windows XPよりも後に来た、コンピュータの世界での変化としては、

などが挙げられると思う。Windows XPでは、これらをサポートしているが、その使われ方に関するちゃんとした考察はなかったはずだ。というか、コンピュータに詳しい人ですら、5年前に現在のこの状況を正確に予想できていた人はいないと思われる。

まさか、フロッピーはおろか、CD/DVDなどのメディアすら、ほとんど駆逐され、ほとんどの人にとって保存媒体がUSBメモリを意味するようになろうとは誰も考えていなかっただろう。正直、こんなに値段が安くなって良いのかとすら思う。そして、この変化は結局、コンピュータからCD-ROM/DVD-ROMドライブの必要性を無くさせていると言っても過言ではない。もちろん、音楽CDをiPodに落とすためには必要なのだけれども、それすら、iTunes Music Storeのおかげで無くなる可能性もない。

無線LANも然り。当時は暗号もWEPしかなかったし、速度も11Mbpsしか出なかった。便利ではあるものの、何でも出来るという状況ではなかった。今では、無線LAN経由でムービーを見るなんてこともなんらためらうことはない。もはや、有線LANの必要性は、極端な状況でのセキュリティや超広帯域以外に考えられない。

そして、現在では、ノートパソコンがデュアルプロセッサであることは別に不思議なことではない。むしろ、デスクトップの方が中途半端に使えていたため、買い換えが促進されず、むしろシングルコアに留まっていることも面白いかもしれない。ノートパソコンだからといって、メインマシンとして使えないという時代は終わった。

これらの変化が、世界中でデスクトップコンピュータからノート型コンピュータへのシフトを加速させている。そして、それが結果的にコンピュータの機動性を高めないといけないという問題を提起している。そして、それこそがWindows Vistaに乗り換える理由だ。Windows Vistaは、世界で初めて、ノートパソコン専用に開発されたOSと言っても過言ではないと思う。ノートパソコンを持ち運ぶとどういうことが起きるのか、それについて真剣に考え、デザインされたOSである。

だからこそ、是非、Windows Vistaを使うパソコンを買おうとしているなら、ノートパソコンを買うべきだ。デスクトップでは、Windows Vistaの真価の1%も享受できない。