新しい ThinkPad X1 Carbon (2014)

T440sも買ったのに、X1 Carbon 2014モデルも買うという馬鹿っぷりですが、買ってしまった物は買ってしまったのです。

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スペックは、下記の通り。

型番 20A7CTO1WW
プロセッサ Intel Core i7-4600U
搭載メモリ(内蔵/拡張不可) 8GB PC3-12800 DDR3L
SSD 512GB SSD M.2
バッテリー 45Wh
Wi-Fi Intel 7260 BT ACBGN
WWAN なし
ACアダプター 45W
ディスプレイ 14.0インチ WQHD(2560x1440) 非光沢/タッチパネルなし
指紋リーダー 有り
キーボード 英語配列/バックライト付き
NFC 搭載(トラックパッド下)

Parts Lookupによると、

Mfg P/N FRU P/N Description Serviceable
0C45069 04Y2504 KEYBD FRU MYSTIQUE-KBD USE CHY No
0C54435 - - No
42X4525 - - No
45N0295 - - No
45N0434 45N0434 Luxshare 2pin Japan No
45N1702 45N1703 BAT FRU No
SB20A29611 - - No
SC10A39882AA - - No
SD10A09760 - - No
SDK0E50512 - - No
SL10F31633 00HN781 BDPLANAR W8S,i7-4600,AMT,TPM,8GB No
SSD0E38378 04X4405 M.2 2280 512GB Samsung No
SW10A11496 - - No

Serviceableが全てNoっていうのが、ThinkPadとしては何とも・・・という部分もあります。
ぱっと見では、SSDが、Samsung製であることぐらいしか。あと、45N1703が、Simplo 8cell / 46Wh Polymer battery - Secondaryというものであることはパーツリストと照らし合わせると分かります。

ちなみに、保守マニュアルは、

ThinkPad X1 Carbon ハードウェア保守マニュアル (マシン・タイプ番号: 20A7 および 20A8)

で、パーツリストは、

X1 Carbon Gen 2; MT 20A7, 20A8

です。

旧X1 Carbonとの比較

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液晶は、T440sと同じく、とても綺麗です。

ボディーの質感が、2014モデルで、T440sなどと同じ、光沢のあるグレーっぽい物に変更されていたり、ロゴがひっくり返っているという点を除けば、サイズ、重さなどは、触って分かるような差は無い感じです。重さも実質、60g程度しか変わりません。

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分厚さという点でも、ぱっと見ではそんなに差は感じません。意図的にヒンジ側を並べると、あぁ、新型はさすがに薄いなぁと思いますが。

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サイドを見てみると、HDMIが増えて、SDカードスロットがなくなり、独自形状のLANジャックを引き出せるポートが追加されているけど、独自なので正直、微妙っていう。

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全体的には、良くなったのか悪くなったのか見たいな。

ThinkPad OneLink ドックなどを利用するのであれば、X1 Carbon 2014の拡張性はかなり高くなるとは思いますが、そういう物があっても持ち運びは面倒なので、旅先での拡張性とかなると、何にも変わってないと言えるレベルです。

高解像度液晶

先ほども書いたとおり、液晶の品質はとても良いです。14インチで2560x1440もあるので、ロック画面の時刻表示などでも、ピクセルが見えない分(適当に計算したところ、約210dpi)、綺麗に感じます。

一方で、初期状態では、フォントサイズが、200%に設定されていますが、これだと、実質、1280x720相当になってしまうので、作業スペース的には狭くなる計算になります。Wordで文章を書いたりするぶんには、MS ゴシックでも文字がえらく綺麗に見えたりするので感動的ではあるんですが。
なので、現実的なラインとしては、150%ぐらいになるとは思いますが、一方で、この解像度だと、Google ChromeなどのアプリでHigh DPI対応をOnにしても(chrome://flagsからhigh-dpi-supportを有効にする)、タブなどの描画が汚い感じになってしまいます。とても気になります。なんでWindowsのデフォルトスケーリングってこんなに汚いんでしょう。

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キーボード

ネットで話題のキーボードですが、Adaptive Keyboardはさておき、配列は無茶苦茶です。

Backspace/Delete

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[Backspace]仕様として[Delete]を誤爆とかやらかしますが、むかつくのはエクスプローラーで一つ前のフォルダに戻ろうとして、ファイルを削除しそうになることですかね。それ以外では、[Delete]っていうキーは意外と何にも起きない機能なので、何で[Backspace]効かないんだろう?うわぁ、[Delete]押してたーみたいなぐらいで、ストレスはありますが、被害はありません。

Home/End

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昔合った、Caps Lockを撲滅する会の人達が泣いて喜ぶような事が起きていますが、その場所に引っ越してきたのは、[Home]、[End]でした。個人的には、ATOKで辞書を引くときぐらいしかお世話にならないので、あんまり何にも感じません。

左Shiftという名のCaps Lock

一方で、[Caps Lock]は消え去った物の、実のところ、左Shiftには、見覚えのあるインジケーターが!!
これ、恐ろしいことに、二回押すと、シフトロック的なもの、いや、[Caps Lock]がかかります。全然、[Caps Lock]消え去っていません。
そして、何かドライバーが不安定なのか、Caps Lockかかってないのに、インジケーターが点灯しっぱなしになることがあるんですよね。よく分かりません。

伏兵 Ctrl/Win

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今まで、左下は、[Fn]様がいらっしゃったのです。なので、指は、[Ctrl]をおそうとしているのですが、[Win]を誤爆するという悲しい出来事が起きます。デスクトップ用のフルサイズキーボードではそんなことはないのに。脳が、ThinkPadを認識するから故の悲しい出来事です。

ESC

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見ないで打つと、指が迷います。だって、今までの[ESC]の場所にないんだもの。

˜

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[˜/`]というか、いわゆる、英字キーボードで日本語入力モードをON/OFFするキー。
これ、実は、意外と合理的かもとは思います。なぜなら、[Alt]の真横なんです。[Alt]+[˜/`]で入力モードを切り替えるんであれば、慣れれば、この位置で良いのかなと。
まぁ、今のところ、壮絶に、[Alt]+[Esc]とかを誤爆しますけど。

打ち心地

とは言う物の、打ち心地は悪くないんです。浅いんですが、意外と癖になるタッチ。なんでしょう、これ。初代 X1 Carbonとも違います。

トラックポイント/トラックパッド

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これは、T?40で既に言われている奴ですが、なんか、トラックポイントの背が著しく低くなっています。T440sではそんなことは感じないわけですが。

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トラックパッドは、個人所有T440s比でいうと、パコパコ間はかなり低減されています。全体的に軽くなっています。依然として慣れは必要ですが、意外と、適応は難しくない気がします。個人的には、T440sも使っているので、もはや、慣れてしまっていて、正当な評価は下せません。

強いて言うと、トラックポイントは、高解像度化されると、速度が相対的に遅くなる(ひょっとして移動距離はピクセル単位なの?)みたいで、カーソルの速度を最大値まで上げないと、指が怠くなる感じです・・・。

Adaptive Keyboard

これ、判断は難しいので保留します。
意外と良いアイデアなのかも知れません。ただ、任意のアプリに好きなレイアウトを割り当てたいなぁ(VS起動時にはF1~F12にしたい)というのと、音量、液晶輝度に関しては、どんなアプリを使っていても即座にアクセスしたいから、ちょっと困るという部分があります。
個人的には、F7~F12辺りがあれば色々と捗るので、F1~F5辺りまでは、音量、液晶輝度などに割り当てつつ、F7~F12あたりは生かせるというモードがあれば言うことなしなんですけどね。

あと、一部のキーは、特定アプリに関連付けられていて、カスタマイズ性が著しく悪いのは微妙ですね。某音声認識ソフトウェアですが。

あと、Fn部分が指紋だらけになります。タッチデバイスの宿命ですね。

右端のキー群

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この右端のキー群(無線、外部ディスプレイ、キーボードライト、設定)に関しては、僕のマシン(個体差?)では、Adaptive Keyboardの上端部分にタッチしないと反応しない感じです。普通に絵の部分を押しても何も起きませんでした。これは、初期不良か?

指紋リーダー

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これは、T440sの時にも言ったとおり、ここにあるのが正解。サウスポーの人達がどう感じるかは微妙なところではありますが・・・。

裏蓋

別に開ける理由が見当たらないので開けてはいませんが、強いて言うと、気になったのは、ゴム足です。これ、ちょっと剥がれやすそうな感じがします。

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なんでそこまでして新X1 Carbon買ったの?

ヒトバシラーだからです。
じゃ、話になっていません。旧X1 Carbonはとても良いマシンなのですが、いくつかの弱点があります。

  • 旧X1 CarbonのSSDが256GB止まり

スロットが独自形状なので、サードパーティーから512GBが出るっていうのは考えられません。詰んでます。

  • バッテリー持ち

Haswellになるだけでボーナスなのです。

  • 1600x900 → 2560x1440

いろいろ問題があっても、解像度は正義なのです。
そして、プログラマとして、正しくHigh DPI対応してないアプリに対して認識を改めなければなりません。

  • 液晶の質

T440s以降のThinkPadは、従来のThinkPadの印象とは異なり、かなり良い液晶を搭載しているように感じます。ThinkPad X1 Carbon (2014)の視野角はそこまででもないですが、発色に関して言えば、十分な品質があると思います。

全体

見た目はスタイリッシュでえらくカッコいいです。キーが何か少ないなぁというファーストインプレッションは確かにあります。

いや、これ、物としては意外と良いですよ。テンション上がります。自分の体を慣らしていく方向でも使う価値はあると思います。

思えば、初めてiPhoneを触ったときのような、この苛つき感。一ヶ月ぐらいは格闘してもいいんじゃないですかね。個人的な結論はそれから出そうと思います・・・。他人には全く参考にならない結論ですが・・・。