Window AIK
Windows AIKは、Windows Vistaのインストールディスクのカスタマイズキットみたいなもの。
Windows Vistaからは、インストーラは、Windows PE(Pre-execution Environment)という特殊な小さいWindows上で起動している。そのため、実はWin32のアプリケーションは結構そのままで動いたりする。実際、インストーラの起動中に、Shift-F10を押すとコマンドプロンプトが表示されるが、ここから、メモ帳程度のアプリケーションは起動できる。
これが何に役に立つのかといえば、インストール中にピンボールができる・・・なんてことではなくて、OSが何らかのトラブルで起動しなくなった場合に、リカバリや情報収集などに利用できるということが重要。Windows VistaのセットアップDVD-ROMから起動すれば、Windowsの基本機能はすべて動作しているので、NTFSの読み書きができる上、ドライバさえ揃っていれば、ネットワークも利用できる。それに、ちゃんと前準備は必要だが、ある程度のツールならば、実行ファイルやその他の必要ファイル類をDVD-ROM上に置いておけば実行できる。
今まで、こういう作業を行うためには、企業向けのボリュームライセンス契約しかなく、個人でやる場合には、Bart PEを利用するしかなかったが、Windows Vistaからは、いよいよ、Microsoft純正ツールが誰でも入手できる状態になった。